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サーバーを移行したら動かない?互換性や仕様の違いで起こる不具合を防ぐ方法

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サーバー移行時に起こる環境差・仕様の違いによるトラブル

サーバーを変更したあとに「サイトが表示されない」「一部の機能が動かなくなった」といったトラブルが発生することがある。
その多くは、サーバー間の仕様やバージョンの違いが原因である。

同じWebサイトを新しいサーバーへ移しただけなのに、突然エラーが出たり表示が崩れたりする――。
そんな経験はありませんか?
実は、サーバーの種類や設定にはそれぞれ“仕様の違い”があり、PHPやデータベース、権限設定などの細かな差が思わぬ不具合を引き起こすことがあります。
ここでは、サーバー間の互換性に関する基本的な知識と、移行時にトラブルを防ぐための確認ポイントを紹介します。

サーバー環境の違いが引き起こす主な問題

  • PHPバージョンの違いによるエラー
    関数の非対応や構文の変更により、プログラムが動作しなくなることがある。
  • MySQLなどのデータベース仕様差
    文字コード設定(UTF-8 / utf8mb4)や照合順序の違いで文字化けが発生する場合も。
  • パーミッション設定の差異
    サーバーによってはファイルやディレクトリの権限設定が厳しく、書き込みエラーが出ることがある。
  • モジュール・拡張機能の有無
    GD、mbstring、curl など、必要なPHPモジュールがインストールされていないことも。

互換性を確保するためのチェックリスト

PHP/MySQLのバージョンを確認 旧環境と同じか、または動作検証済みのバージョンに設定する。
使用中のモジュール・ライブラリの確認 CMSやシステムが依存している拡張機能を洗い出しておく。
テスト環境での動作確認 移行前に新サーバー上でテストサイトを構築し、主要機能の動作をチェック。
エラーログの確認 表示されない不具合はログを追うと原因特定がスムーズ。
キャッシュ・圧縮設定の見直し サーバーの設定でgzip圧縮やキャッシュ制御が異なることもあるため確認を。

よくある「動かない」原因と対処法

症状 原因 対処方法
サイトが真っ白になる PHPの構文エラー、モジュール不足 PHPバージョンを下げる/拡張機能を追加する
画像が表示されない パスや権限設定の違い 相対パスを確認し、パーミッションを修正
フォームが送信できない メール関数の仕様差 sendmail設定やSMTP接続を確認
日本語が文字化け データベースの文字コード差異 utf8mb4への変換や照合順序の統一

まとめ:サーバーは同じ“箱”ではない

サーバー移行という作業は、単なるデータコピーではなく、異なる環境への再構築です。
表面的には同じ仕様に見えても、内部では設定やバージョンの差が必ず存在します。
事前の互換性チェックとテスト運用を行うことで、公開後のトラブルを未然に防ぐことができます。
新しいサーバーを選ぶときは、必要な機能や対応バージョンをしっかり確認し、安心して運用できる環境を整えましょう。

 


使用するサーバーや契約プランなどにより、手順や必要な作業は異なります。本記事では一般的な内容をご紹介しておりますのでご了承くださいませ。
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