ケーススタディ
どこまで移す?整理する?サブドメインが乱立したサイトのサーバー移行で失敗しないための判断ポイント
CASE
サブドメインが多すぎるサイトで起こりやすい移行トラブル
長年運用されてきたWebサイトでは、用途ごとにサブドメインが増え、全体像を把握できなくなっているケースがある。
この状態でサーバー移行を行うと、不要な移行作業やサービス停止などのトラブルが起こりやすくなる。
サーバー移行の打ち合わせを進めていく中で、
- サブドメインが想定以上に多い
- 何に使われているのか分からない
- 今も使われているのか判断できない
といった状況に直面することがあります。
サブドメインは、「必要なときに追加され、不要になっても残り続けやすい」という特徴があり、時間が経つほど整理が難しくなります。
サブドメインが乱立しやすい理由
なぜサブドメインを多用する自体が発生するのでしょうか。
よくある理由には次のようなものがあります。
用途ごとに都度追加されてきた
キャンペーン、採用、会員用ページ、管理画面など、目的別に追加されていった結果、数が増えるケースです。
終了した施策が残っている
短期施策用に作ったサブドメインが、終了後も削除されずに残っていることもよくあることです。
管理者が変わり経緯が分からない
「誰が・いつ・何のために」作ったのか分からず、触れないまま放置されがちです。
サーバー移行時に起こりやすい問題
サブドメインが多数あることによって、サーバー移行を行う時にどのような問題が起こるのでしょうか。
こちらもよくあるケースを挙げてみました。
| ✔ 必要なサブドメインを移し忘れる | 見落としにより、特定のページや機能だけ使えなくなります。 |
| ✔ 不要なサブドメインまで移行してしまう | 使われていないサブドメインを移し、管理コストやセキュリティリスクが増えます。 |
| ✔ DNS設定が複雑化する | サブドメインごとにAレコードやCNAMEが存在し、ミスが起きやすくなります。 |
| ✔ SSL証明書の対象漏れ | サブドメインが証明書に含まれておらず、HTTPSエラーが発生することがあります。 |
移行前に行うべき内容と手順
では実際にサーバー移行を行う際に、どのようなステップで準備を進めるのかを見ていきましょう。
1. サブドメインをすべて洗い出す
DNS設定やサーバー設定から、存在するサブドメインを一覧化します。
2. 現在の利用状況を確認する
「実際にアクセスがあるか」「管理画面などフロントで見えづらい役割で使われているか」を確認し、
- 現役
- 停止済み
- 不明
に分類します。
3. 移行対象を決める
サブドメインごとに
- 必ず移行する
- 今回は移行しない
- 廃止・統合を検討
を整理します。
4. DNS・SSL構成を見直す
必要なサブドメインだけにDNSとSSLを対応させることで、構成がシンプルになります。
整理せずに移行する場合の注意点
もしも上記のように情報の整理をせずにサーバー移行を行った場合、どのような不都合が生じるのでしょうか。
| ● 工数・コストが増える | 数が多いほど、移行作業・テスト・管理の負担が増えます。 |
| ● セキュリティリスクが残る | 使われていないサブドメインは、攻撃対象になりやすい状態です。 |
| ● 将来の運用がさらに複雑になる | 「とりあえず移す」は、後から整理する際のハードルを上げます。 |
整理をする際には、次のポイントを判断材料に検討することをおすすめします。
- 今後も使う予定があるか
- 別構成で統合できないか
- 一時的な用途ではないか
サーバー移行は、構成を見直す絶好のタイミングでもあります。
まとめ
サブドメインが乱立したサイトでは、
- 全体の洗い出し
- 利用状況の把握
- 移行対象の選定
がサーバー移行成功の鍵となります。
「全部移すかどうか」ではなく、「今後どう運用したいか」を基準に判断することが大切です。
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