ケーススタディ
バックアップを取っておいたはずなのに…サーバー移行時に発覚するバックアップ不備のリスクと確認ポイント
CASE
バックアップがあると思っていたのに復元できないトラブルと対策
サーバー移行やトラブル対応のタイミングで、「バックアップがあるはず」と思っていたものの、実際には取得されていなかった、あるいは復元できなかったというケースは少なくない。
バックアップは「取っているつもり」が最も危険なのである。
サーバー移行の準備を進める中で、「バックアップがあったと思う」「サーバー会社が定期的に自動で取っているはず」というフレーズはよく出てきます。
しかし、いざ復元しようとした時にデータが見つからなかったり、古すぎる状態だったり、復元方法がわからないといったケースもめずらしくありません。
バックアップは“存在している”だけでなく、“復元できる”ことが重要なのです。
よくあるバックアップ不備のパターン
せっかく取ってあったはずのバックアップが不備で使用できなかったケースとして、よくあるものをいくつかあげてみましょう。
自動バックアップが停止していた
何かしらのエラーや容量不足により、自動バックアップが途中で止まっていて取得できていなかったケース。
バックアップはあるが復元手順が不明
データは存在しているが、担当者の退職などで復元方法が共有されていない状態。
データベースが含まれていない
ファイルデータは保存されているが、DB(データベース)バックアップが取れておらず、不足しているケース。
同一サーバー内に保存していた
バックアップを本番サーバー内に置いており、サーバー障害時に同時に消失してしまうケース。
古すぎるバックアップしかない
最新の状態と乖離のある数ヶ月前、数年前のデータしかなく、実質的に使えない状態。
バックアップ不備が起こってしまう原因
ではなぜ、十分な条件を満たすバックアップデータを残せていないのか、よくある原因をあげてみました。
| ✔ サーバー会社任せになっている | どこまでが自動取得対象か把握していない。 |
| ✔ 定期的な復元テストをしていない | 取得していても、“使えるかどうか”を確認していない。 |
| ✔ 責任の所在が曖昧 | 誰が管理しているか明確でない。 |
過去にトラブルを経験したり、専任の業務についていたりしない限り、バックアップの重要性が社内に浸透するのはなかなか難しいことではあるでしょう。
サーバー移行前に確認すべきバックアップ項目
サーバー移行を行う際には、あらかじめバックアップを取得してから作業を行う必要があります。
バックアップの取得状況について、事前に次の点を確認しておくと良いでしょう。
バックアップの保存場所
同一サーバー内か、外部ストレージかを確認します。
取得対象
ファイル、データベース、メールデータなど、必要なものがすべて含まれているかを確認します。
取得頻度
現状、どのタイミングでデータを取得しているのか、運用実態を把握します。
復元テストの有無
実際に復元可能か、テスト環境で確認できるのが理想です。
実際に移行前にバックアップを取得する際には、ファイル一式とデータベースの完全フルバックアップを別途取得します。
そのデータはローカルやクラウドなど、必ず別環境に保管しましょう。
また、担当者以外が対応しなくてはならない自体に備えて、手順を記録しておくことをおすすめします。
まとめ
サーバー移行では、何かが起きる前提で準備を進めることが重要です。
そして、バックアップは、
- 取得確認
- 保存場所確認
- 復元テスト
まで含めて、はじめて意味を持ちます。
“取っているだけ”から“確実に復元できる”が見えた状態で必ず作業を行いましょう。
この視点が、長期運用の安心につながります。
参考記事:
サーバー移行前に必ず行いたいバックアップの取り方と復旧の基本
使用するサーバーや契約プランなどにより、手順や必要な作業は異なります。本記事では一般的な内容をご紹介しておりますのでご了承くださいませ。
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