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ネームサーバー切り替えとは?サイトが一時的に見られなくなる原因と安全な移行手順

CASE

ネームサーバー切り替えによる表示不具合とトラブルを防ぐポイント

サーバー移行時に必要となる「ネームサーバー(DNS)の切り替え」。
しかし、設定を誤ると“サイトが見られない時間”が発生したり、メールが届かなくなるなどのトラブルにつながる。

「サーバー移行=データのコピー」と思われがちですが、実は見落としやすい重要作業のひとつが“ネームサーバーの切り替え”です。
DNS情報の反映にはタイムラグがあるため、操作の順番やタイミングが悪いと、閲覧不可やメール停止といった予期せぬ不具合が発生します。
ここでは、ネームサーバー切り替えとは何か、その仕組みから実務で気をつけるべきポイントまで整理します。

ネームサーバーとは?

ネームサーバー(DNS)は、ドメイン名とサーバーのIPアドレスを紐づける役割をもつ仕組みです。
たとえば「example.com」と入力すると、DNSが「どのサーバーを見に行くか」を判断して案内してくれます。

そのため、「ネームサーバーを変更する」=「Webサイトの宛先変更」にあたります。
ここを誤ると、正しいサーバーへ案内できず、サイトが表示されない時間が発生する原因になります。

DNSは世界中のネットワークで段階的に書き換えられるため、反映スピードに地域差・時間差が出る点も重要です。
この“タイムラグ”を理解していないと、なぜ表示されないのかが掴みにくく、移行トラブルを誘発してしまいます。

切り替え時に起こりやすいトラブル

  • サイトが一時的に表示されない
    DNS書き換え直後は、閲覧ユーザーによって旧サーバーを見たり、新サーバーを見たりします。
    その結果、「自分の環境では表示されるのに、他の人には表示されない」という現象が起こります。
  • メールが届かない・送信できない
    ネームサーバーはメールのルーティングにも関係します。
    特にMXレコードの設定を忘れると、メールだけ旧サーバーに流れ続けたり、新サーバーに届かなくなることも。
  • サブドメインが機能しなくなる
    wwwあり/なし の設定や、blog.example.com などのサブドメインを使っている場合、DNSレコードの設定漏れがあるとページが404になりやすいので注意が必要です。
  • 反映までの「最大72時間問題」
    DNSの反映は早ければ数分、遅いと72時間かかることも。プロバイダや地域によっては、書き換え後すぐに反映されないケースがあります。急ぎの移行作業でトラブルになりやすいポイントです。

参考記事:
メールが届かない?サーバー移行時に起こりやすい設定トラブルと正しい対処法

ネームサーバー切り替えの手順

1.新サーバーでサイトを構築し、動作確認を完了させる

本番公開と同様の環境で

・ページ表示
・問い合わせフォーム
・SSL(https)
・管理画面
・画像・CSSの読み込み

を事前チェック。本番切り替え前に“完全に動く状態”を作ることが必須。

2.DNSレコード(A・MX・CNAMEなど)の情報を揃える

DNSは「Aレコード」だけではありません。
多くのトラブルは MX(メール)や TXT(認証用)の設定漏れによるもの。
特に
・SPF(送信ドメイン認証)
・DKIM(メールなりすまし防止)
・Google Search Console などのTXT
を忘れがちなので要チェック。

3.アクセス少ない時間帯に変更作業を行う

深夜帯・早朝帯などアクセスが少ない時間帯がおすすめ。
ECサイトや予約サイトでは、ピーク時間帯の変更は避けましょう。

4.旧サーバーを数日間残しておく

DNS伝播期間中は「旧サーバーにアクセスする人」「新サーバーにアクセスする人」が混在します。
そのため旧サーバーをすぐに停止すると「一部の人だけサイトが見られない」「一部メールだけ旧サーバーへ届く」といった問題が発生。
最低48時間、可能なら72時間は旧環境を残すのが理想です。

安全に切り替えるためのポイント

反映に“タイムラグ”があることを前提に予定を組む

DNS変更の反映には早ければ数分、遅いと数十時間かかる場合があります。
この“地域差”はどうしても避けられないため、最初からタイムラグを織り込んだスケジュール設計が重要です。
特にBtoCサイトでは、休日や深夜などアクセスが減るタイミングに実施することで影響を最小限にできます。

メールのMXレコードだけ先に必ず確認する

ネームサーバー切り替えでもっとも重大なトラブルは メール不達 です。
MXレコードが正確に設定されていないと、

  • メールが受信も送信もできない
  • 旧サーバーに届く/新サーバーに届くのが混在する

といった問題が発生します。
切り替え前に「Aレコードより先にMXレコードを確認→控える→新環境に反映」という順序を徹底しておくと安心です。

切り替え前にTTL値(キャッシュ保持時間)を短くしておく

TTL(Time To Live)は、DNS情報をキャッシュしておく時間を指します。
通常は3600秒(1時間)〜 86400秒(24時間)ですが、切り替えの1〜2日前に300秒(5分)程度へ短縮しておくと、DNS反映がとても早くなります。
これは企業サイト・ECサイトの移行時に多く使われる技で、反映遅延によるトラブルを避けるのに非常に有効です。

切り替え後すぐに旧サーバーを停止しない

反映期間中は、閲覧者によって

  • まだ旧サーバーを見ている
  • もう新サーバーを見ている

といった状態が混在します。

旧サーバーをすぐ停止すると「一部のユーザーだけ404になる」「一部メールだけ旧側へ届く」などの問題が起こるため、最低でも48〜72時間は旧サーバーを残した状態で運用するのが安全です。

まとめ:DNS切り替えは“見えない部分こそ慎重に”

ネームサーバー切り替えは、サーバー移行の中でも気づきにくいトラブルの温床です。
しかし、事前の準備とポイントを押さえた手順で進めれば、ほぼ問題なく安全に移行できます。
DNSの仕組みを理解して、計画的・慎重な切り替えを行うことが、サイト停止時間ゼロに近いスムーズなサーバー移行につながります。

 


使用するサーバーや契約プランなどにより、手順や必要な作業は異なります。本記事では一般的な内容をご紹介しておりますのでご了承くださいませ。
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