ケーススタディ
WordPressなどのCMSを移行するときに注意すべき設定・データ引き継ぎの手順
CASE
CMS移行時に起こりやすいトラブル
サーバー移行と同時に、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を引き継ぐケースは多く見られる。
しかし、設定やデータベースの移行を誤ると、ページが表示されなくなったり、管理画面に入れなくなったりするトラブルが発生してしまう。
WordPressなどのCMSは、Webサイト運営を支える重要な仕組みです。
サーバーを引っ越すときにこのCMSを正しく移行できないと、データベースの破損やテーマ崩れ、プラグインの不具合などが起こることがあります。
一見シンプルに見える作業でも、データの整合性を保ちながら移行するには注意が必要です。
ここでは、CMS移行の基本的な流れと、失敗を防ぐためのチェックポイントを解説します。
CMS移行の基本手順
- データベースのバックアップを取得
MySQLデータベースをエクスポートして保存します。
- ファイル(テーマ・プラグイン・アップロード)のバックアップ
wp-contentフォルダ全体をFTPなどでダウンロード。
- 新サーバーでCMSをセットアップ
WordPressなどの同一バージョンを用意しておくことで互換性を保ちます。
- データのインポートと動作確認
旧環境からエクスポートしたデータをインポートし、トップページと管理画面の動作を確認します。
- ドメイン設定・パス修正
wp-config.php やデータベース内のURLを新ドメインに合わせて修正します。
移行時に起こりやすいトラブル
| データベースの接続エラー | 接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)の不一致 |
| 画像リンク切れ・パスのずれ | ドメインやディレクトリ構造の変更忘れ |
| プラグインが動作しない | PHPバージョンや拡張機能の互換性問題 |
| 管理画面にアクセスできない | URL書き換えやSSL設定の不備 |
安全にCMSを移行するためのポイント
- バージョンの統一を意識する
旧サーバーと新サーバーのPHP/MySQLバージョンを確認しておく。
- プラグインのアップデートを控える
移行直前にアップデートを行うと、トラブルの原因になることがあります。
- キャッシュ系プラグインは一時停止
移行時はキャッシュをクリアし、旧データが残らないようにします。
- SSL対応の確認
https化している場合、証明書とURL設定も必ず引き継ぎます。
まとめ:CMS移行は“データ構造の引っ越し”
CMSの移行は、単なるデータコピーではなく、システム全体の構造を正確に再現する作業です。
一つひとつの設定を丁寧に確認しながら進めることで、トラブルのない移行が実現します。
WordPressをはじめとしたCMSは運用期間が長いほど情報量も増えるため、計画的な移行準備が欠かせません。
使用するサーバーや契約プランなどにより、手順や必要な作業は異なります。本記事では一般的な内容をご紹介しておりますのでご了承くださいませ。
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